ペット連れキャンプを楽しむために (前編)

2021年8月17日

ペット連れキャンプを楽しむために (前編)

私がキャンプを始めたきっかけは、相棒の銀次郎(犬)を連れてもっと色々なところに旅行に行きたい!と思ったことがきっかけでした。もともと、銀次郎を連れた一人旅が好きで時間を見つけては旅行していましたが、一人旅ペット可の宿泊施設に限りがあり割高になってしまう為、思いついたのがワンコ連れソロキャンプでした。

ただ、この銀次郎は、散歩もあまり好きではないインドアドッグであった為、お犬銀次郎がソロキャンプのお供時間を快適に過ごせる為に気をつけていることと、ペット連れだからこそ周囲へ気を付けていることについて、2回に分けてご紹介させて頂きます。
前半の今回は「ペットの為に気を付けている」ことについて紹介します。

(銀次郎)

★ペットの為に気を付けていること★

■ペット連れキャンプの一日

はじめに、ワンコ連れ遠征キャンプ初日の私のスケジュールをご紹介させて頂きます。

季節や場所により出発時間は前後しますが、ワンコの熱中症対策の為、涼しい時間帯に目的地付近へ到着するようにしています。
移動中に特に気を付けていることは、定期的に散歩時間を取り、意識的にお水飲ませることです。
移動中の散歩休憩はドックランの併設されているサービスエリアを利用しています。
また、移動中の水分補給については、常温の水だとあまり飲んでくれないので、水筒に準備した氷水をあげるとよく飲んでくれます。
キャンプ場に到着後は、テントを設営し寝床の準備が整うまでは車内で待機しており、準備が整い次第テントの中へ移動します。テントの中は普段使っているブランケットを多めに持っていき敷き詰めてあげる事でテント内でも安心して過ごせているようです。
夕方、入浴の為に近場の温泉に行きますが、その際、ワンコは車内で留守番です。
夕食以降は適宜散歩に連れ出しますが、基本的にテントの中でのんびり過ごしている事が多いです。

■ペット連れキャンプの持ち物リスト

ワンコ連れのキャンプに持っていくと便利だったモノを一覧にしました。

*①光る首輪は、夜の散歩でワンコを見つけやすくするためです。暗がりだとワンコの行動を見落とすことがあるので、目印に装着させています。また、周囲の人にもワンコが居る事が認識しやすいのではないでしょうか。

*②洋服について、夏は虫と直射日光除けにクールタイプの物を。冬は厚手のコートや裏起毛のロンパース等を持参しています。

*③食器スタンドは100均のステップにトレーを載せたものを使っています。高さを出す事で砂利や虫の侵入が防止できます。また、うっかり踏んづけて食器をひっくり返す事も防げるため重宝しています。

*④ペット用コットは普段から椅子に飛び乗れるワンコがキャンプチェアに飛び乗ってしまった場合、バランスを崩して危険を伴うことがある為、専用コット等で居場所を作ってあげると安全対策にもなると思います。

*⑤以前、雨上がりの土サイトで足回りの毛や肉球の間に泥が絡まり固まってしまい、苦労したことがあります。カップの中にシリコンブラシが入っているので、少ない水で綺麗に洗えます。

*⑥ワクチン証明書各種は一時預かりやドックラン利用時に使用しました。スマホに証明書の写真を保存しておくと便利です。

■ペットの為に気を付けていること。

ワンコ連れキャンプで、ワンコの為に特に気を付けていることは、気温です。
ワンコの場合、どうしても移動中の車内や、テント内・タープ下で過ごすことが多くなってくると思います。しかし、いずれの場所も熱が籠り易く熱中症の危険があるので、我が家ではワンコの安全の為に6~9月半ば頃までキャンプはオフシーズンとしています。
また、春・秋のキャンプでも、標高1000m以上の場所にある涼しいキャンプ場を選ぶようにしていますが、そうでない場合は、キャンプ場近くに一時預かりして貰えるペット施設がある場所を選び、入浴や買い物の際は一時預かりを利用しています。
一時預かりして貰える施設には、ペットショップ併設のホームセンタ・動物病院等があります。一時預かりを利用する際は、事前の確認とワクチン接種証明書の持参をお勧めします。
冬キャンプであれば入浴や買い物時は、車内にて留守番となります。
車内で留守番させる際に注意していることは、気温が下がり始める時間帯であること、日陰に駐車できること、気温が15℃を下回っていることです。一つでも条件が合わなければワンコの安全の為に諦めます。
(あくまでも私自身の経験によるマイルールですので、ご了承下さい。)

(車内での留守番の時は全窓に目隠しをしてプライベート空間を作ります。)

ここまでは、ペットとキャンプを楽しむために『ペットの為に』気を付けていることをご紹介させて頂きました。我が家の場合、銀次郎をキャンプ中に熱中症にさせてしまったことがあったので、その反省も踏まえて熱中症対策については特に気を付けています。
ペットの種類や性格等により、気を付けるべき点が異なってくるかと思いますが、安全に楽しくキャンプを過ごすためにご参考になれば幸いです。
次回後半では、周囲の為に気を付けていることについてご紹介させて頂きます。


(執筆者紹介)
田中里佳
JAC公認オートキャンプインストラクター
Instagram:@526o_o